山梨市プラモデル作品展示会2023

2023年7月8日(土)、9日(日)

山梨県山梨市にある街の駅やまなしで、山梨市プラモデル展示会が今年も開催されました。

毎回イベント直後に記事をあげていますが、今年はこうして何度も文章を書いては消しています。


模型倶楽部六等星からは、地元のsei☆ra、かどっこ、キリオ、そして遠方の関西からhideが参加させて頂きました。

今年から地元有志のサポーターの皆様の運営によって、山梨市特有の、他の展示会とは少し違う、食や旅行も楽しめる展示会を継続して頂きました。

山梨市様の広報活動もあり、世代間交流や、もの作りの楽しさを共有するという、これからの模型業界に必要不可欠な要素が根底に流れています。


今回は参加規定にある通り、

自作・スクラッチ・3Dプリンターパーツ使用の作品

というレギュレーションに沿った作品が数多く展示され、まさに制作の手段の分岐点なのかな?と思わせる展示会となりました。


なければ作る。


モデラーは心のどこかで、そんな気持ちを抱いています。

立体化されていなければ、自分で作ってしまえという気質なのでしょう。

この数年で、3Dプリンターは一気に広まり、数多くのディーラー様が活躍されています。


一方で、プラ板やパテを使い、原型を作り、フルスクラッチされる方、さらにパーツの複製を行う皆様も数多くいらっしゃいます。

今回の展示会は、ゆるふわながらも、参加者は勿論、見学された方も、業界の分岐点を感じたのではないかと思います。


六等星もhideさんが制作、彩色し、マサさんが3Dプリンターで原型を制作された「1/60 ラムズゴック」「1/60 ジオング」が一際目を引いていました。

作品数の規定があったため、SNSでもほぼ見られなかった「1/100 Gセルフ」(プラ板、パテ、レジンのフルスクラッチ)も持ち込まれていました。


かどっこさんのホビーショーで公開した旧キットベースのゴーショーグンは、中身がver.2.0のガンダムなので、フル可動する超絶モデリングでした。


Sei☆raさんのゴッドガンダムは、ハイレゾを改造し、スタイロフォームや画材からビネット作りあげた作品もスクラッチ作品です。


私は、アワートレジャーの半完成レジンキットにひと手間加え、海のビネットを制作。

今回は女王メイヴを展示させて頂きました。


アナログとデジタル


どちらも手段が異なるだけで、ゼロからカタチを生み出す事に違いはありません。

両方とも頭で図面を引けないとカタチに出来ないからです。

モデリングが変わったのではなく、手法が増え、アプローチが増えた分岐点を強く感じた展示会でした。


レジンも気泡やヒケの処理、プリンターは積層痕の処理がとても大変です。


下処理はしてもしなくてもいいのですが、六等星のメンバーは、自分自身の満足感と、何より、褒められて気分のいいまま、ご飯や打ち上げに行くために下処理をします←


そもそも合わせ目を消し、塗装までする人は、プラモデルを趣味とする人の中では、少数派だと思っています。

こちらも消しても消さなくても、塗装してもしなくてもいいと思います。


塗料も日々進化し、様々な塗料が開発されています。

海外発の水性塗料のファレホやシタデル等もそれでしょう。


最近、ローステッドメイプルの5弦ベースを買いました。

4弦より多い多弦ベースを買う人は少ないかと思います。


ベースギターのルーツはコントラバスなので、気分はもはやクラウドです。

木製の楽器は、材料規制、ウクライナ情勢、円安、ぼざろなど様々な影響で、この2年であっという間に値段が跳ね上がり、新品より中古が高い現象が生まれています。


価格を抑え、木材の代替として樹脂やカーボンを多用する価格帯もあります。

何年か先には、ギターって木で出来てたの?

と言われるようになるかもしれません。


趣味は、満足感を得るためにあります。

どこで満足するかは、その人次第という訳です。

普段寡黙で冷静な人が、打ち上げで弾ける事もありますし、カラオケで豹変する事もあります。


そう、みんなすごくて、みんな偉いのです。


展示会で刺激を受ける事も大切ですし、大人になって得た友人と、うまい酒を飲み、美味しいものを食べる。

これが展示会の醍醐味ではないでしょうか?

Sixth Magnitude Star